科楽な豆知識Science Trivia

サティスタHP「科学な雑学」は、2023年2月1日より はかせラボ「科楽な豆知識」としてリニューアルいたしました。

2023.02.01

巣を守るのは命がけ

ハチといえば針で刺すイメージが強い昆虫ですが、ミツバチはむやみに人を刺しません。
ミツバチに体中をおおわれたとしても、手で追いはらおうとしたりしなければ、ミツバチに刺されることはほとんどありません。ミツバチが刺すのは自分たちの巣が襲われたときです。
ミツバチは巣を中心に生活をしています。巣には、1匹の女王バチとたくさんの働きバチ、少数のオスバチがいます。巣に卵が産みつけられ、幼虫がふ化すると、女王バチにはローヤルゼリーが、働きバチには花粉やハチミツが与えられます。
女王バチは卵を産むことに、働きバチは花粉やハチミツを集めたり巣を守ることに専念するのです。

ミツバチの針は産卵管が変化したもので、一度刺すと抜けないように、針には返しがついていて毒液を流し込みます。針は内臓に繋がっているため、刺した相手から離れるときに内臓がちぎれ、ミツバチの大半は死んでしまいます。

自分の命を懸けてでも巣を守るために、働きバチは戦います。それほどまでにハチにとって巣はとても大切なものなのです。

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