科楽な豆知識Science Trivia
サティスタHP「科学な雑学」は、2023年2月1日より はかせラボ「科楽な豆知識」としてリニューアルいたしました。
2023.02.01
花粉症って何だろう?
私たちのからだの中に花粉が入ると、からだの中のリンパ球が花粉を異物と判断することがあります。すると、リンパ球はこの異物に反応する抗体を作ります。
からだの中に抗体ができると、次に花粉がからだの中に入ったときに鼻や目にある肥満細胞と抗体がくっつきます。 この肥満細胞がヒスタミンなどの化学物質を出すので、くしゃみや涙、鼻水が出るのです。肥満細胞は悪いはたらきをしているのではなく、花粉をからだの中に入れずにできる限り外に出すための大切なはたらきをしているのです。
さて、日本で花粉症が最初に確認されたのはいつだと思いますか? 花粉症は1900年代半ばにアメリカ進駐軍が持ち込んだブタクサによるものだといわれています。1900年代半ばは、花粉症といえばブタクサ花粉症が典型的な秋の症状でしたが、1980年代以降はスギ花粉症が主流となり、春の症状となってきました。
ちなみに、スギ花粉の飛散開始日を予測するための重要なポイントは「積算最高気温」です。積算最高気温とは、1月1日からの毎日の最高気温を積み重ねていき、西日本では400~500℃、東日本では300~350℃になると花粉の飛散が始まる、という目安の気温のことです。