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2023.02.01

パチンとはじけるホウセンカ

ホウセンカは7~9月にかけて赤、白、ピンク、紫などの花を咲かせるツリフネソウ科の植物です。 元々はインドからマレー半島、中国南部で生息していた植物で、中国で花を「鳳凰」に見立てて「鳳仙花」と付けられた名前を音読みしたことが名前の由来とされています。

ホウセンカは英語では「balsam」と言いますが、別名として「touch-me-not:私に触らないで」とよばれることもあります。 このユニークな名前はホウセンカの種子の様子から付けられたものです。

ホウセンカの種子は熟すと黒色になります。種子はさやの中に入っていて、さやに触れると勢いよく種子がまわりに飛び散ります。種子を遠くまで飛ばすことで、生息範囲を広げることができるのです。 さやに触れると種子がはじけることから「私に触らないで」とイメージされたわけです。

ちなみにラテン語ではホウセンカを「impatiens balsam」と言います。「impatiens」は「我慢できない」という意味の言葉です。

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