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サティスタHP「科学な雑学」は、2023年2月1日より はかせラボ「科楽な豆知識」としてリニューアルいたしました。

2023.02.01

牛乳でおなかが痛くなるのは?

牛乳にはタンパク質、カルシウム、脂肪、アミノ酸などの栄養成分が豊富に含まれているため、学校給食などでよく出される飲み物です。

牛乳の歴史は古く、日本では弥生時代から飲まれていた可能性があるともいわれています。
また、世界では紀元前9000年頃には中東でウシやヤギが家畜として飼われ始め、牛乳が飲まれていたと考えられています。

ところで、牛乳を飲むとお腹が「ゴロゴロ」と鳴り、下痢になった経験はありませんか?
牛乳に含まれる「乳糖」という成分は、小腸でラクターゼという消化酵素によって分解されますが、ラクターゼの量は人によって異なります。
ラクターゼの量が少ないと、「乳糖」を小腸では消化しきれず、大腸で腸内細菌によって分解されるため、ガスが発生してしまいます。
これが「お腹ゴロゴロ」の正体で、人によっては下痢になることもあります。

ラクターゼは子どものころは多く持っていますが、牛乳を飲む習慣がない場合、大人になるに従って少しずつ減少していきます。
そのため、牛乳を飲み慣れていない人が牛乳を飲むと、お腹が痛くなりやすいのです。

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