セミは枯れた木に卵を産み、卵からかえった幼虫は地中にもぐります。セミの種類によって異なりますが、セミの幼虫は4～7年ほど地中で生活をします。ようやく地上に出たセミはおよそ一週間ほどで死んでしまいます。

ただでさえ長い期間を地中で過ごしている日本のセミですが、アメリカにはもっとすごいセミがいます。 周期ゼミとよばれるセミは13～17年もの長い期間を地中で過ごします。13年ゼミや17年ゼミという名前でよばれることもあります。

2007年、アメリカのシカゴで70億匹もの周期ゼミが大量発生し、街を襲いました。夕方になると、まるで地面が動いているように見えるほど大量のセミの幼虫が地面から出てきて、一斉に羽化を始めました。一本の木に何万匹ものセミが集まると、その鳴き声はジャンボジェットのエンジン音のような大きさになるそうです。
また、セミはからだを軽くするために常に水分を放出するので、木の下ではセミのおしっこがシャワーのように降り注いでいたそうです。