科楽な豆知識Science Trivia
サティスタHP「科学な雑学」は、2023年2月1日より はかせラボ「科楽な豆知識」としてリニューアルいたしました。
2023.02.01
スカンクの強烈なおなら
おならが臭いことで有名なスカンクはイタチのなかまです。
スカンクは体表が黒色で、そこに白色の縞模様や斑を持つ種類が多く存在します。この白と黒の模様は他の動物に対する警告色です。
スカンクは自らの身に危険が及ぶと、とても強烈な臭いの「おなら」をすることで有名ですが、私たち人間の「おなら」とスカンクの「おなら」はちょっと違います。
人間のおならの成分の7割は窒素や水素、炭酸ガス、メタン、酸素などで、食事のときに口から入った空気と一緒になり、おならとして体外に排出されます。
残りの2割は血液中のガスが腸に出たもので、最後の1割は食物が分解されてできたガスです。つまり、私たちのおならは、おしりからガスが出されているのです。
それに対してスカンクは、おしりからガスを出すというわけではありません。
スカンクは、肛門付近にある分泌腺から「ブチルメルカブタン」が主成分の分泌液を出していて、この液体が「おなら」と表現されているのです。
臭いの感じ方は人によって違いますが、ニンニクや硫化水素、焼けたゴムが混ざったような臭いと言われています。
もし、ばったりスカンクに出会ったら注意してください。
スカンクは4~5m離れた相手にもおならを命中させることができ、その臭いはなかなかとれません。しかもおならが目に入ると、一時的に目が見えなくなることがあるのです。