科楽な豆知識Science Trivia

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2023.02.01

タマネギはイチゴより甘い?

タマネギは単子葉植物ユリ科に属し、球根に養分を蓄えており、主にこの球根部分を食用としています。
さて、タマネギといえば「涙」をイメージする人が多いのではないでしょうか?
タマネギには「アリルプロピオン」という物質が含まれています。タマネギを切ると、硫黄化合物の「硫化アリル」が気化し、目や鼻の粘膜を刺激されることで涙が出ます。
例えば、タマネギを水につけながら切ると、涙が出にくくなるというような裏技がありますが、これも科学的に説明がつきます。
タマネギを水につけながら切ると、硫化アリルが水に溶けるために気化せず、目や鼻に入りにくくなるため涙が出にくくなるのです。

タマネギは「涙」だけでなく「辛さ」もイメージされる野菜です。
サラダに入った生タマネギを口にすると、何とも言えない独特の「辛味」がするときがありますね。その独特の辛さのために、苦手な人も多い野菜でしょう。
そんなタマネギですが、実はとても甘い野菜でもあり、何と場合によってはイチゴよりも甘いことがあるのです!

タマネギは光に当たると光合成を行って養分をつくり、それを球根に蓄えます。
このとき、タマネギはジャガイモのようにデンプンではなく、「糖」にして球根に蓄えています。甘さはあるものの、辛さも含まれているため、生でタマネギを食べると辛く感じるのです。タマネギを加熱すると辛味がなくなるので、甘くなるというわけですね♪

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