科楽な豆知識Science Trivia
サティスタHP「科学な雑学」は、2023年2月1日より はかせラボ「科楽な豆知識」としてリニューアルいたしました。
2023.02.01
珍しいうなぎの刺身
日本には「土用の丑の日」という習慣があり、この日にうなぎの蒲焼きを食べる風習があります。
「土用」とは、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のことで、「丑の日」とは、十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の「丑」を指します。 十二支は12日ごとに割り振られるので、各季節の土用の期間のうち、丑の日に当たる日が「土用の丑の日」というわけです。
つまり、「土用の丑の日」は少なくとも一年に4回あるということになります。
この中でも夏の土用にうなぎを食べるようになったのは、夏は暑さが厳しいので、精がつくものを食べる習慣があったからとされています。
ところで、うなぎのお刺身を食べたことはありますか?
うなぎのお刺身はふつう見かけることはありません。それはなぜでしょうか?
1つ目の理由は「味」です。うなぎをお刺身にすると、ほとんど味がせず、ゴムのような食感であまりおいしいとはいえないそうです。
もう1つの理由は「毒」です。うなぎの血には「イクチオヘモトキシン」という毒が含まれています。この毒は60℃以上で5分間加熱すると消えてしまうので、蒲焼きにして食べるのがよいとされています。 ただし、うなぎから完全に血をぬいてお酢でしめれば、お刺身でも食べることができるので、うなぎのお刺身を食べる地域もあります。